「Dr.コトー診療所2006」最終回でした。
いやあ、良かったです。最後、じんわりと感動が胸に迫ってきました。
決して号泣はせず、ただ、ずっと涙ぐみながら見てました。

コトー先生が島へ帰ってからの30分近くを冗長に感じる人がいたら、それはとても残念です。
コトー先生の、静かな、でも強い意思を感じることが出来た30分ではなかったですか?
彩佳さんのオペの最中の動揺、オペ後の憔悴、鳴海医師からぶつけられた疑問と叱責、母との電話での涙・・・それらを乗り越えて、
島の医師として生きていこうという決意をした、コトー先生の強さ。それが、あの穏やかな島の日常の風景の中から、十分に感じ取ることが出来ました。
これからも、たくさんの苦悩や葛藤を抱きながらも、島の医師として生きていくであろうコトー先生。
自転車のペダルが重く感じる出来事もきっとあるだろうけど、それでも、医師として、人としてどうあるべきか。
試行錯誤しながらも、コトー先生はあの診療所で島民の命を預かり、真摯に患者さんと向き合い、懸命に生きていくのでしょう。

オペ後の病室での、自分に対して素直に信頼の眼差しを向けてくれた彩佳さんとの会話。
この時、少しずつコトー先生の表情が和らいでいくのが良かった・・・。
そして、握手。彩佳さんが、素直な気持ちでコトー先生を求めた瞬間。
差し伸べられた右手を、優しく、そして包み込むように両手で抱く(握るのではなく)コトー先生。
今までの二人は、メスやクーパーを渡し・受け取るという行為によって、その手が繋がっていたんですが。
初めて、直に二人の手が(そして心も)繋がった瞬間でした。
そして、五島健助という一人の男性が、星野彩佳という一人の女性の人生を、全て受け止めて包み込んで、(もしかしたらこれから起こるかもしれない
再発という出来事も全てひっくるめて)彩佳さんの人生を背負っていこうと決意した瞬間ではないかと思うんです。
本当に、感動的なシーンでした。

鳴海医師への質問の答え。それは、彩佳さんに対する決意によって、自然に導き出された答えなのでしょう。穏やかに言葉を紡ぎだすコトー先生から、
揺るぎない意思を感じました。これも、感動的なシーンでしたねえ・・・。

先週の病室でのシーンでもそうなんですが、とにかく、吉岡さんと柴咲さん二人の演技とは思えないほどの感情の溢れ具合が素晴らしい。
「好き」とか「愛してる」とかって言葉を使わずして、これだけ、お互いがお互いを想い合い求め合っている雰囲気を醸し出すことが出来るなんて・・・。
芝居の波長が合いまくってるんじゃないですかね、この二人。

とにかく、私的に素晴らしい、完璧な最終回でした。
また、スペシャルでもいいから、コトー先生に会いたい・・・。彩佳さん、ボタンつけてね・・・。
その前に、2003のDVDを買おうかな・・・。amazonで今、20%OFFなんですよねえ・・・!!

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