魂が求める人

2007年3月3日 ドラマ
昨日の「花より男子2(リターンズ)」。
原作でも人気のシーンだったらしい、雨の別れがありました。
もう、もう、・・・泣けたね・・・。涙がひたすら流れてた。自分でもびっくりさ。

私は、原作は未読です。
どうも、公式BBSとか色んなブログの感想を読むと、原作に思い入れがある人ほど、今回のリターンズにはかなり不満なようです。
でもね〜、不満な意見を読んでるとね、何かお子様みたいな意見もあるんですよねえ・・・。
行間を読む、ということを知らないのかな、漫画原作だからって、全て語らせればいいってもんじゃないぞっ。

『道明寺とつくしのラブラブなシーンが少ない』 ←多けりゃいいってもんじゃないだろっ。二人の目や口調がお互いの想いを十分に表してるよ!
数少ない二人のシーンを、松潤と真央ちゃんは本当に大切に演じている。お互いを愛しむ雰囲気が伝わって来る。

『つくしが別れを選択する理由がわからない』 ←まだ18・19の子供なんだよ、二人とも。小さい背中に背負わされているモノの大きさを考えてみろ!
ちっぽけで貧しくて社会的な地位も何もない自分が、道明寺のそばにいてもいいのか。彼を庶民のレベルに落としていいのか。
何が彼にとって幸せなのか、財閥の次期経営者としての彼の未来を潰していいのか。
葛藤してたよ、つくしは・・・。そして、出せる結論は、やっぱりひとつしかないんだよ・・・。

『雨の別れで感動できなかった。つくしのモノローグが欲しかった』 ←うっそ〜ん!?つくしに、あの泣き顔以上に何を語らせるの?
言葉にしてもらわないと何もわからないの!?本を読め、本を!感性を磨けってんだよっ!!

・・・以上、私からの反論でしたっ。

だってねえ、本当に、松潤と真央ちゃんの演技が素晴らしい。気持ちが痛いほど伝わってくるのよ。
雨の別れのシーンだって、つくしがどれほど身を切られる思いでいるのか、道明寺がつくしとの約束(鍋とか、バドミントンとか)を大事にしているか。
そして何より、お互いがどれだけお互いを求め合っているか。
道明寺の悲しい目と震える語尾、背を向けたつくしの目に溢れる涙と精一杯の強がり。
これだけ見せられて、何も伝わらないとは、一体どういうこと!?みたいなね・・・。

道明寺とつくしは、お互いが、もう理屈抜きに魂で惹かれ合ってますからね。理由なんてないんです、きっと説明出来ない。
ただ、”この人しかいない”それだけですよ。
つくしに去られた道明寺の荒んだ目が、辛かった。この人は、本当につくしがいないと駄目なんだって思ったね。
だって、つくしといる時は本当に優しい目をしてるんだよ、道明寺。”つくし大好き!”って体中で表してる。その辺が松潤は上手いなあ、と。
真央ちゃんも、類や他の人に見せる笑顔と、道明寺といるときのキラキラしたようなはにかんだような女の子らしい笑顔では、全然違うんです。

何より、二人が醸し出す雰囲気が何とも言えず。ドラマのカップルにドキドキするのは、久しぶりだわ。
松潤と真央ちゃんがプライベートで付き合っても許せるね、ていうか推奨するね!もう、お見合いおばちゃんの気分ですよ。

こんな気持ちは、直江先生と倫子以来かなあ・・・。考えてみれば、この二人も結構なツンデレカップルだね。特に直江先生はっ!
「白い影」も、行間を読むドラマでした。だからこそ、伝わるものがたくさんあるんですよね。
画面では描かれない、台詞では表されない背景やバックボーンは、自分の感性で付け足せばいい。そのためには、想像力や感じる力が必要。
目には見えないモノを見ることが出来る、感じる力が、自分にはあるか。
”感じること”がどれだけ大切かってことですよ、本当に。

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