慎ましく生きる市井の人々のささやかな幸福を奪い。
逆らえぬ命令の下、自分と同じ赤い血の流れる他人の命を奪わされ。
そして、愛する家族の元へ帰る事も叶わず自らの命を”国の為に”捧げ。
残された家族の悲しみ。遺骨さえも戻らなかった人もあったでしょう。
戦争で犠牲になった、たくさんの人たち。今も、その苦しみを抱えて生きている人も大勢います。

地球のどこかで、今も絶えることのない争い。
宗教や、思想や、肌の色。全ての人々が全く同じなんてありえない。
わかりきっていることなのに、争いの元は、殆どがそこに起因しているような気がします。

二度と繰り返してはいけない悲劇。忘れてはいけない。だからこそ、繰り返し描く必要のあるものがあるはずです。

『私は貝になりたい』

不朽の名作と言われる作品が、中居君主演で映画化されることが、正式に発表されました。
中居君が出てるから、と映画館に足を運ぶ人がいるでしょう。
それも、私と同じように戦争を知らない世代の人たちがたくさん。
そして、そこできっと何かを感じることができるはず。
そのことを、中居君もおそらく望んでいるのではないかなあ・・・。

「白い影」以降、おそらく作品を選んでいるんだろうとは思っていましたが。
「砂の器」もメッセージ性の高い作品でしたし。
今回の作品については、TBSの50周年特番の時から、噂はほんのりありましたね。
とにかく、頑張ってほしい。頑張ってくれるとは思ってますけど!
”伝えたいことを伝えられる作品”に携わることが出来る幸せを噛み締めながら、真摯に挑んでくれるものと信じています。

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